先日、磐田市のお客様よりデータ救出のご依頼がありました。ご近所さんのご依頼でありがとうございます!
パソコンの型番は下記の富士通製の一体型で、Windows 7の年数が経過したパソコンです。2011年発売モデルですので、8年近く経過しており、もう十分に元は取ったパソコンと言えます。いつ故障してもおかしくない年数ですね。
富士通 FMV ESPRIMO FH56/DD FMVF56DDB
電源ボタンを入れて富士通のロゴは出ますが、その後のWindowsが起動しない状況で、富士通製ツールのトラブル解決ナビに誘導されてしまいます。BIOSは起動するので、ハードディスク故障やWindows破損が考えられます。
下記のWindowsエラー回復処理も効果はなく、Windows起動はできないまま。液晶もよく見ると、画面の上側に横スジが入っており、BIOSでも表示されるので液晶自体が破損しています。
お客様にその旨を伝えると、あまりにも修理費用がかかりますし、パソコンの経年劣化も進んでおりWindows 7ということで、今回はパソコン修理はやめてデータ救出のみ行うことになりました。
パソコン修理もやろうと思えばもちろん可能ですが、新品パソコンが買えてしまう修理費用になりますし、年数が経過したパソコンなので、そこまでの修理費用はもったいないと思います。
データ救出でよく使用するKNOPPIXのライブCDでの起動は大丈夫です。ハードディスク以外の機器は問題なさそう。
BIOSでハードディスクがWerstern Digital製と分かったので、同じWerstern Digital製のハードディスク診断ツールを使って診断してみます。が、診断がまったく進みません・・・
バージョンが3つほどあったので全て試しましたが結果は同じ、ハードディスク自体が認識しないバージョンもありました。ハードディスク自体の機器故障の可能性が高くなってきました。
データ救出には、KNOPPIXと同じLINUX関連のUbuntuを使って作業を進めます。ハードディスク自体は認識しますが、故障しているせいかデータコピーがなかなか進みません。1つのフォルダを開くのに1時間かかることも(T . T)
現在もこんな状況でデータ救出中ですが、あまりにも動作が遅すぎて先に進まないので、ハードディスク自体をパソコンから取り出して外付けしてデータ救出することも考えています。液晶一体型なのでハードディスク取り出しは少し厄介なので、できればこのUbuntu起動で進めたいのですが、どうなることやら。
その後の対応で、ハードディスク故障の可能性が高いので、すべてを救出できたわけではなく70%ほどの救出率となりました。最後にはハードディスクが認識しなくなり、故障はどんどん進んでいる様子・・・
液晶一体型パソコンの裏側からパネルカバーを外して、内蔵ハードディスクを取り出しにかかります。
この型番も比較的簡単にハードディスクまで到達可能です。厄介な機種はさらに手間がかかりますからね・・・
ハードディスクを取り出しました。Werstern Digital製の2TBの3.5インチタイプでした。
救出したデータは15.5GBなので16GBのUSBメモリにコピーします。実際は16GBフルに使えるわけではないので注意が必要です。
救出データのコピー中。詳細はお見せできないので、モザイク処理をかけています。
救出したデータを別のパソコンでセキュリティチェックをかけてみたところ、特にウイルスや不正プログラムは見つかりませんでした。
パソコン自体はハードディスク故障のせいで使用不可ですので、お客様に廃棄するかお返しするか聞いてみたところ、いったん返却希望でしたので、再度パソコンを組み上げ直して返却となりました。
ということで、今回は磐田市からのデータ救出のご依頼でした。どうもありがとうございました!